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アバンギャルド夢子がおすすめの人
- ちんこネタで笑える人
- ちんこが見たい女子という設定にグッと来る
- 妄想に走る思春期男子の逆バージョン(女子)の話が読みたい
「女子もエッチなことを考えているの?」という疑問は、男なら人生1度は思ってしまうはず。そんな未知に包まれた女子の生態(?)を、露骨なまでに描くのが本作。
女子高生の夢子は「男性器を見てみたい」という願望がある。この願望が、日常生活に支障をきたすほど頭をよぎりまくるという設定が面白い。
「ちんこネタ」を全面にプッシュしてくるので、下品と言えば下品なのだが。エロ妄想にふける思春期男子の逆バージョン的な話。ちんこへのフェチシズム漫画。
「アバンギャルド夢子」のストーリー
©アバンギャルド夢子 講談社
主人公・望月夢子は入学したばかりの女子高生。何を見ても「ちんこ」を想像してしまうが、本物を見たことがない。そこで本物を見たいと思うようになる。
本屋に立ち寄り、ちんこが掲載されている本がないか探していると、ヌードモデルの本にたどり着く。ヌードモデルから発想を得た夢子は、デッサン教室に通おうとするも、授業料の高さに挫折。
そこで選んだのは、学校の美術部。ヌードデッサンモデル目当てで入部を決める。
淡々と妄想にふける夢子のストイックさ
アバンギャルド夢子も是非読んでみてください
押見先生が生粋の変態(褒め言葉)だと解る一品です— シロクロ(黒澤志朗) (@seitenkouro) June 6, 2019
出オチみたいな物なのだけど、物語の冒頭で空に浮かぶ雲が、ちんこに見えてくる描写がある。夢子の妄想なのだけど、さすがに男でも雲がちんこに見えるという話は聞いたことがない(苦笑)
男子の立場に置き換えれば、その妄想力もなんとなく理解できるのだけど。女子が日常的に妄想しているというのは、なかなか無い話ではないだろうか。
もうこれはイチローのような。毎日毎日、決まったことをストイックに取り組んでいる妄想ルーティン。このアホさ加減に笑って良いのか、それとも真面目に見るべきなのか。
「女の子がずっとこんなことを考えているらしい。いやらしいよね!」という男性ご都合なストーリーは否めないが、この淡々たる妄想力を携えた夢子が可愛い。
ちなみに、女子高生くらいになると、男子ほどでないにせよ興味津々な年頃。程度の差はあれ考えたりするんだろうけど、いずれにせよセクハラになるので女性たちには聞けないw
男性サイドの変態性癖も取り入れている【微ネタバレ】
※微妙なネタバレを含むので、未読の方はスルー推奨※
夢子が入部することになる美術部には、男子生徒がいるのだけど、この男子との間で「ちんこが見たい」という願望を叶えていくことになる。
具体的には、男子に頼んでちんこを見せてもらいデッサンするのだけど、この男子もちょっと嬉しそうなのである。
さすが押見氏の作品で、夢子という女子の変態性を描くとともに、男性の露出性癖も取り入れているわけだ。男子は、恥ずかしそうにしながらも普通に見せてるし(笑)
この男子との関係もしっかりストーリーに入れており、ただのちんこ好きJKで終わらせない。夢子という女子が主体だが、読者は男性多数。
男性も心揺さぶられる展開にしており、下ネタの極みみたいな作品ながら、しっかりと記憶に残るコメディ作。