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モンモンモンがおすすめの人
- 子供ウケの良いギャグ漫画が読みたい
- 下品な笑いを求めている
- 家族愛が好き
モンモンモンは、理由は不明ながら急に連載終了したのを覚えている。当時小学生だった私は、つの丸氏の描くモンモンが大好きで読む度に爆笑(笑)
それが急に打ち切りになってしまうのだから、受けたショックは計り知れない。しかし、その後単行本にてジャンプでは見れなかったラストまでが描かれていたことを知る。
歓喜した。あのモンモンを最後まで読むことができるんだと。そんなモンモンのどこが面白いのか。腹を抱えるレベルに笑った当時を思い出しながらお伝えしたい。
モンモンモンは家族愛のギャグストーリー
©モンモンモン 集英社
主人公・モンモンはお猿さん。豆を盗んだことから刑務所に入れられたところから物語は始まる。その後、弟・モンチャックと共に生き別れになっている父・モンタナ、母モンローを探すことに。
ギャグ漫画として何かと下品なことをやりつつ、家族との再開を果たしていく。雑な絵柄や酷いネタが繰り広げられるが、家族愛や兄弟愛が伝わってくる作品。
フルチン、うんこ、雑な世界観
ジャンプ黄金期で一番笑ったのはモンモンモンかもしれない
モンモンが猿のぬいぐるみをモンチャックと勘違いするところで本当に1時間くらい笑い転げてた— R (@focaccia_vr) August 20, 2016
子供ウケに振り切っているところが良い。ちんこ、うんこで爆笑できる時期に、爆笑させてくれるというのがモンモンの強み。屁もさり気なくこく(笑)
そのため、大人になってしまうとモンモンの魅力はどうしても半減してしまう。雑な世界観も売りで、決して絵が下手なのではない。ちんこ、うんこのネタフリに、雑風な絵を描いているとも言える。
絵が綺麗すぎるともう笑えないだろう。つの丸氏の絵面は、癒やしの効果も兼ねていて、作中で出てくる動物などは本当に可愛く個性がある。
また、叫び声なども作中では表現されるが、お猿さんらしさを意識してか「うきょー」「むきょー」などが使われる。この叫びも適当加減を強調しており、とりあえず叫んでおけ的な流れが面白い。
読むなら小中学生か。ちなみに、私はモンモンを愛して育ったので、今読んでも面白い。
家族との生き別れ設定と、ギャグの調和が切ない
下品なギャグ漫画なのに、家族が生き別れになっているストーリーは切ない。これによって、ただ馬鹿らしいことをやっていると思わせないところが凄い。
「ガチで泣ける」系の話ではないが、作中で起こる笑いの中に弱酸性シリアスが入ることで、ギャップによる相乗効果を引き起こしているように思えた。
母・モンローは人間に動物園に入れられ、見世物にされていたりと、可哀想だなと思わされるなど、ギャグと寂しさの調和を取っているようなシーンも。
普通に描けば感動する話を、ギャグテイストに持ち込む話は他にも出てくるが、感動ストーリーが得意なのがつの丸氏である。
ラストの意味
伏線を張ってのラストになるのだけど、ギャグ漫画としては非常にシリアスな終わり。終始描かれてきた、モンモンとモンチャックの絆がここにある。
そのため、ラストを読んでいないと物語の印象はまるで違うものに。少年ジャンプでは打ち切りになっているが、やはり単行本を読まないとモンモンを読んだとは言えない。
そういう意味で、当時ジャンプ誌面でモンモンを読んでいたけど、単行本でのラストまでは知らないというファンに読んで欲しい作品。
なんで打ち切りになったのか。つの丸氏は、その後もジャンプで活躍していて、集英社と関係が悪くなったなどの理由にも思えず。何か詳しいことを知っている方がいれば教えて欲しいものだ。