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スイートプールサイドがおすすめの人
- 毛深い女の子が好きな人
- 女子の毛を剃ってみたい人
- 女性の体毛ネタが読みたい
「こういう人におすすめです!」という出だしで当ブログは書いているが、女子の毛に関心がある人向けとしか言えない作品。とにかく毛、毛、毛なのだ。
中学1年生の男女が毛を巡ってあれこれ奮闘するのだけど、確かに毛について最も悩むのはこの時期。生え始めは、身体の大きな変化であり動揺する。この心情が上手く描かれていると思う。
ただ、毛深い女の子が自己処理せず、男子に剃ることを頼むという設定は理解できない。コメディ展開されるのだけど、男性は「女子に剃毛を頼まれたら?」と想像しながら読むべし。
「スイートプールサイド」のストーリー
©スイートプールサイド 講談社
中学1年生の主人公・太田年彦は、毛が生えないことに悩んでいた。対象的に、同学年の後藤綾子は、スネ毛や腕毛が濃くちょっと羨ましい。
ある日の放課後、後藤が下の毛を剃ろうとしているところを目撃し見ていたことがバレてしまう。そして後藤から「毛を剃ってくれない?」と頼まれる太田。
思春期男女による毛を巡った青春剃毛コメディの幕開けである。
女子が男子に毛の処理を頼む設定がありえない・・けども!
押見修造の『スイートプールサイド』読んだ。さわやか変態青春漫画。意味不明淫靡。にしても剃毛プレイで連載て…需要がニッチすぎる…でも読んでたら思春期の意味不明な絶体絶命感思い出したからいい青春漫画なのかも
— mariekko (@stem910) April 11, 2012
思春期モノだけど、描かせたらどこか捻じ曲がった表現を使ってくる押見氏らしい。女子が男子に毛の処理を頼むなんて、思春期ではありえない設定だ。
中学生と言ったら、女子と話をするのも無駄に意識をし始める年頃。手を繋ぐだけでもドキドキなのに、毛の処理のやり取りなんてある訳がない。だけど、それを成立させるから面白いw
太田は男としてエロな気持ちが出ているし、後藤は後藤で女としての恥じらいの姿がある。じゃあ毛の処理を頼むなんてやめればいいという話だけど、そうならないのが良い。
中学生男子にとっては、こんな女子との接近(剃毛の関係)はある意味で性行為よりもハードな何かだ。後藤の可愛らしさと、おかしさが入り混じり読者もドキドキさせられる。
女子の毛を見た中学生男子のリアルな反応具合
日本にいると、女性に毛があることに違和感を覚えている男性も多い。これは幼い頃から、刷り込まれているイメージが影響する。
例えば脇毛を生やしている女性を、ほぼ見ることがないことが挙げられる。また男性のようにシェーバーでのひげ剃りをしないので、なんだかイメージ的に毛がないのだ。
そんな女の子に毛が生えていると知った太田という男子中学生のリアルな反応。これが見ていて、エロおかしかった。特に太田が毛を剃るシーンでは、まるで初めてみたエロ本を前にしたような反応が出る。
作中でも、生えかけの脇毛や、薄っすらと生えた腕毛などを描き、そこにエロティックさを持ち込んだ。もはや太田の言動すべてが、中学生男子のリアルだと言える。
逆に冷静に処理できてしまうと、もうそれは中身おっさんなのだ。「俺は頼まれてやっているんだ!エロい気持ちはない!」と言わんばかりの我慢ぶりをぜひ楽しんで欲しい(笑)
「なぜあんなことで悩んだのか」が詰まった名作
毛について描かれている漫画だが、突き詰めると「なんであんなことで悩んでたんだろ」という話が、誰にでもあることに気づく。思春期という特別な時期だからこそ悩むと言うか。
私は逆に生えていることや、無意識化で勃起することで悩んだ思い出がある。今にしてみれば、どうってことのない笑い話なのだけど。
きっと、後藤という女の子も、いずれ大人になれば「なんで毛を男子に剃らせたのか」と思う日が来るはず。と言っても、かなり黒歴史なことをやっているので、逆に大人になって頭を抱えるかもしれない・・。