出典:Amazon
殺戮モルフがおすすめの人
- 残虐グロテスク描写に耐性がある人
- 通り魔や連続殺人ニュースは必ず見る人
- 非科学的なストーリーでも問題ない人
あまりにも残虐シーンだったが為に、一部を黒塗りカットされたり。単行本も発売延期になるなど話題になった、いわくつきのバイオレンス作品。
私もこの話題性に飛びついた一人。実写映像などは抵抗があるが、絵におけるグロテスク描写は平気なタイプなので、気持ち悪くて読み進められないという感じではなかった。
ただ殺しまくるストーリーではなく、バイロケーションという非科学的な要素も取り入れていたり。展開的には気になるようになっているので、ただのグロ扱いする必要は無し。
「殺戮モルフ」のストーリー
©殺戮モルフ 秋田書店
主人公は女子高生・まどか。友人たちと繁華街を歩いていたところ、突然現れた奇妙な覆面男。この覆面男は両手に刃物を持っており、通行人を次々に襲う。
まどかも襲われそうになるが、警察によって覆面殺人鬼が取り押さえられ危機一髪で助かる。大事を取って病院に搬送されたまどかだが、病院内で覆面男を再び見てしまう。
トラウマが見せる幻なのか。しかし、そんなまどかの不安をよそに、止まらない残虐事件が繰り返される。
ザックリ系のグロ描写
殺戮モルフ気になってるけど試し読みで怖すぎて買えてない( ˟_˟ )
— 里仲菜月 (@Task_Natsuki) March 11, 2018
「掲載雑誌の内容を変更するほど」と聞いていたので、どういう系統のグロ漫画かなと思っていたが。おおまかに言うと、ザックリと人を切ってしまうグロ描写が多い。
大きなナタのような刃物でバッサリ行くので、頭の上からザクッと刺さったり。顔面をそのまま切り落とすような描写でストーリーが幕開け。
心的なグロさはそういう意味でいうと少ない。じわじわ殺すみたいな陰湿さがあると、私もさすがにメンタルに来そうなのだけど(汗)
「そんなに人間が都合よく切れるわけがない」という視点で見れば、恐怖感を煽ることを重視したバイオレンス漫画だなという感じ。
「バイロケーション」という非科学的な現象
1話目で早々に覆面男は逮捕されるも、その後も色んな場所に出てきて殺人を犯す。逮捕されているので、なぜ?という疑問が出てくるが、ここは非科学的な現象を設定に置いている。
「バイロケーション」という、同一人物が複数の場所で目撃される超常現象らしい。これ漫画の話ではなく、ドッペルゲンガーなどと似たような扱いであるようだ。
と言いつつ、私はドッペルゲンガーを信じていないのだけど(笑)非科学現象を使うことに関しては好みも分かれるだろうが、ただ単独犯だとフツーの殺人鬼モノになっちゃうので。
この現象を使うことで、覆面男の謎が深まり怖さもマシマシになって結果正解。むしろ逮捕監禁されても、移動して人を殺せるって怖いじゃないか。
4巻完結となっているが、第一部が終わっただけ
バイオレンス&スプラッタ作品としては、画力も高く好きな人にはそれなりの興奮がある。
ただ、4巻完結はあくまでも第一部が終わったのみ。何も知らないまま「この漫画は完結してるな」と読んだら、最後にがっくり来る。「まだあるんかい!w」と。
実際にラストまで読むと、まだまだ多くの謎が残っており、伏線的に考えると納得できないはず。実際、私も第二部を待ってる一人なので・・。いわくつきと言うのは、こういう意味も含む(苦笑)