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R-中学生がおすすめの人
- 下ネタ+ギャグのセットが好き
- 性に狂うバカな思春期男子が好き
- 変わった性癖を描いた作品が読みたい
「こいつはダメだw」が初見の感想。思春期男子たちの性に対する関心を描いているが、男子たちの異常性を見ていると中身はおっさんではないかと思うほど下品。
もっと思春期の男子なら、グラビアが~エロ本が~AVが~くらいのライトな話で十分盛り上がるはず。それがいきなり女子トイレに侵入して汚物を物色なんてハード以外の何物でもない(苦笑)
ただ、このぶっ飛んだ感じが返って本作の魅力に繋がった。ドン引きするほどのエロコメディだからこそ、面白さ爆発の下ネタギャグ漫画として珍しいポジションを取れたと言える。
「R-中学生」のストーリー
©R-中学生 講談社
中学生男子たちによる、青春エロコメディ。下ネタ大好きな(下ネタの度を超えているけど)男子たち3人(伊地知学、堀田稔、吉倉俊也)を中心にオムニバスで描かれている。
男子たちの間だけでなく、女子も巻き込んでいるため、場合によってはセクハラで訴えられてもおかしくない内容。
漫画なので・・ということだが、下品さで言うなら思春期漫画では珍しいレベル。下ネタだけでなく、恋する話や女子エピソードの回もある。ちなみに、男子向けの話で女子ウケは悪いと思う(私的見解)
伊地知なる中学生男子は存在するのか
お酒がまわってうまく感想がかけないけど、とりあえず『R-中学生』面白い...おもしろすぎる。 「使用済み生理用ナプキンでオナニーするのが趣味の男子中学生の話」第1話読み切り時点でまずかなりきてるんだけど、これを調理してわらえたりなけたりする性春ものにしてしまえるバイタリティがすげぇよ。 pic.twitter.com/G8KnmVnFzf
— ササガワ (@sasa_honesty) May 19, 2020
個人的にありえないと思うからこそインパクトがあったと言うべきか。第1話で「この漫画は面白い」と確信した。なぜなら、伊地知が暴走しているからだ。
私の中2時代なんて、女性の裸がどうだとか。そういうレベルで十分にエロかった。それが伊地知は、女性のナプキン(使用済み)が優先順位として上に来ている斬新さ。
女子トイレに忍び込むし、挙げ句に後輩女子にナプキンをもらおうとするし。もはや伊地知の暴走は誰にも止められないのではと思えるほど。
単発オムニバスのストーリーなので、伊地知ネタは第1話で終わりかと思いきや。その後もナプキンといえば伊地知として登場するのは、徹底した変態性を伺わせる。
「こんな中学生いるかよw」と思う反面、性癖は人様に言えないからこそ存在するのかなと思ったり。ということで、伊地知の狂い加減だけで十分に楽しめた。
親友(仲間)の物語でもある
終始ゲスネタが繰り広げられるが、親友や仲間といった友情の物語として謎の感動があるから面白い。
親友の基準なんて人それぞれだが、親に言えないことだったり、普通は隠したいことだったり。それが言える間柄はみんな限られているはず。
その点で、本作の男子たちはお互いに全てを曝け出しており、こうはなりたくないという蔑視してしまう一方、羨ましさも兼ね備えていた。
ただの下ネタ漫画でないことは、読み進めると理解できる。ラスト3巻になっても、相変わらず品性の欠片もない話をやってるのだけど。
作品全体を通して読んだ時に、こういうラストに落とし込んだかという納得があった。大人になるに連れしがらみも生まれるが、こういう親友的な存在はこの時期だけでしか作れないよなと。
女性が読むと「どこが良いの?」となるかと思うが、男性で下ネタに抵抗がない人には、クリティカルな表現が刺さる作品。