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ミスフルがおすすめの人
- 非現実的チート能力で野球する作品が読みたい
- シリアス路線よりギャグ&パロディが好き
- 高校野球ならラブコメ要素も欲しいと思う人
連載開始時は、「中村紀洋をモデルにした野球漫画だな!?」と作品タイトルを見て興奮。当時の中村人気はすごく、私も彼のフルスイングに魅了されている一人だった。
しかし蓋を開けてみると、本格野球とは真逆にあるギャグ特化のチート能力野球。「うげ・・この内容で進むのか」とがっかり。にも関わらず、私はその後も読むようになった。
理由としては、パロディだったりラブコメ要素が笑えたり。チート能力を必殺技のように使う作品として割り切って読んだため。「ギャグ野球だから」と切り捨てる前に、1巻だけ試し読みすべし。
「Mr.FULLSWING」のストーリー
©ミスターフルスイング 鈴木信也
主人公・猿野天国(さるのあまくに)は十二支高校の新入生。入学早々に知り合った野球部マネージャー・鳥居凪への想いをきっかけに、20年前の伝説に挑戦する。
伝説とは、ホームランボールを校舎の時計に直撃させた村中紀洋の存在だった。過去にも部員たちは、村中を目指し伝説に挑んできたが誰のボールも届かず。
しかし、天国の人並み外れたパワーにより校舎に届き、物語は動き始める。野球漫画だが、ギャグやパロディなど笑いを重視した作風で展開されていく。
選手たちの非現実的チート能力が見どころ
5、ミスフル
結局ミスフルは面白いよ。野球漫画の皮を被ったギャグマンガの皮を被った野球漫画。狂ったように読んでた時期がある。タピオカを吸うのと同じ勢いでギャグが入ってくる— とう?? (@na10oou) September 4, 2019
ミスフルを語る上で外せないのは、登場選手たちのチート能力だろう。非現実的な球やバッティング、守備に走塁といったプレー内容にリアリティがない。
私はリアリティ路線の野球漫画が好きなので、当初はこの設定があまり受け付けなかったのだけど(苦笑)視点を変えチートを楽しむ作品と思うと、さほど気にはならなくなった。
ジャンプを購入していたから読むことになっていたが、単行本のみで置かれてあると読まず嫌いしていたかもしれない。そういう意味で、何でも読んでみないと分からないものだなと思う。
主人公である天国は、高校1年としてありえないパワーを持っているが、まだパワーという現実的な能力なのがバランス的に良かったのかも。
十二支高校の野球部編に始まり、ライバルたちの登場といった展開で、色んな能力を楽しむ漫画。2001年に始まった漫画なので、160キロを投げる!みたいなキャラもいるが、大谷選手の存在が改めて漫画だなと思うばかり(笑)
好きなキャラ探しを楽しむ漫画
次々に個性的キャラが登場するため、好きなキャラも出てくるようになる。この好きなキャラ探しも作品を読む上で楽しめるポイントだ。
チート系の選手がどんどん出てくる中で、初期からいる子津忠之介は私の推しキャラ。万能的な選手たちの中で、才能的にはそこまでではない普通キャラ。
だけど努力を惜しまず、ひたすら頑張っていくことなど、わかりやすい凡才キャラなのが良い。ビジュアルに惹かれたり、能力に好かれるのも良いけど、子津は人間味がいいんだと伝えたい。
キャラ漫画、チート能力という点で考えると、笑いのないテニプリ的な感覚。全25巻とそれなりの長さだが、そう考えてもキャラは多いと思う。
気に入ってきたキャラがインフレで相対的に弱く見えた時、ちょっと悲しくなるかもしれないけど(苦笑)