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鬼滅の刃がおすすめの人
- ライトな漫画読書
- 家族や仲間との絆が好きな方
- 退屈に思っても面白くなるまで読める方
「鬼滅の刃」が空前のブームだ。そんなに話題なら読んでみようかなと手に取った漫画ファンも多いだろう。これだけ騒がれると、どれほど面白いのか知りたくなるという読者も多いはず。
ところがどっこい。1巻を読んでみたけど面白くない。いやいや1巻だけかと思い2巻を読むけど、これまた面白くない。あれ?話題になるほどじゃなくね?
こう思い挫折してしまった人や挫折予防のために、鬼滅の刃の見どころ&楽しみ方をまとめてみたい。私は、この鬼滅ブームの秘密を知りたくて読み続け、楽しくはなっている。「こういう読み方をすればいいよ」という講座的な書き方をしてみよう。
「鬼滅の刃」のストーリー
©鬼滅の刃 集英社
舞台は大正時代。主人公・竈門炭治郎は炭焼きとして家族の暮らしを支えていた。しかし、炭治郎が家を空けていたある日、家族は鬼に惨殺されてしまう。
生き残った妹・竈門禰豆子も鬼になってしまった。炭治郎は禰豆子を人間に戻すため、剣術の修行に励み鬼を追う。
アニメありきで話題になっている事実
鬼滅の刃ってなんで人気なんだ……
生まれてこの方1000くらいいろんな漫画読んできたけど、社会現象になるくらいの人気がわからない。面白いとは思うけど、平凡な面白さだと思うのだけど、誰か漫画読みまくってる人説明してくれ。#竈門禰豆子 #竈門神社 #ジャンプ— にゃんぱらりー (@WIo2i1T30cbz967) February 18, 2020
私は本作をレンタルで読んでいるが、ツタヤのコーナーにはアニメの鬼滅も流れている。「紅蓮華」と共に流れるアニメーションは美しく、正直なところ単行本からは想像できない進化と言えるだろう。
これが、鬼滅の刃の面白さに一役買っているはず。実際、アニメから原作に逆流入している読者も多く、レビューなどを見ていると漫画販売のコメント欄にすら「アニメが面白い!」と描いている人も・・。
「いやいやwその感想アニメありきやん」とツッコみたくなるが、美しいアニメーションで築き上げられた世界観があれば単行本の世界も美しく見えるのだろう。
だが、原作だけで読んでいたらそうは思えない人も多いはず。私は漫画ブログを書いているくらいなので、アニメは視聴していないし、原作のみで感想を書いている。
でもこの原作、かなり絵にクセがあり作画技術レベルの上がった近代漫画において、あまり上手いとは言えず。作中のバトルなども、何をやっているのかわからない描写が多い。
まずここで躓いて、絵がわからないから面白さを半減させているのではないかと考察している。私の友人もアニメから流入し、その勢いで読んだら面白いと言っている。アニメありきか・・。
主要キャラが出揃う4巻までは頑張って読む必要がある
「じゃあ原作は面白くないのか」と言われたらそうでもない。知っておくべきは、面白くなってくるポイントまでは頑張って読む必要があるということだ。
なぜなら、鬼滅は1~2巻を読んだくらいでは挫折しやすいからだ。
実際のところ、物語が動き始める4巻までは最低でも読むべきだと感じた。4巻というのは、いわゆる漫画作品における主要キャラが揃うエピソードになっている。(3巻も出てくるが、最低4巻までは時間が欲しい)
炭治郎はいかにも主人公として振る舞うので、炭治郎ファンには失礼だが面白みが無い。まあ、主人公として想定の範囲で動いてるよね的な。
だが仲間となる「善逸」や「伊之助」はコミカルな笑いを提供してくれるし、バトルに置いてもクセのあるキャラを演じる。この二人が出てくることを前提に読まないと、炭治郎だけではしんどいのだ。
これが1~2巻読んだくらいでは面白さがわからないという私の持論となる。
ライトな層に受ける歴代名作の良いとこ取り
鬼滅の面白さの理由に、歴代名作の良いとこ取りされていることにも気づいた。鬼滅は敵味方関係なく、辛いことや悲しい過去を回想で描く。
このシーンだけで心情的に共感できたり、泣ける話があったり。兄弟や仲間の絆を描くなど、刺さりやすい内容であることは確かだ。
バトルにおける必殺技なども「〇〇の呼吸、〇〇の型」というキャッチーな要素が満載。戦いのシーンは正直描写が分かりにくいが、それでも好きな人は好きになると思う。
ストーリーのテンポもよく、強くなるまで時間をかけず。だけど修行したりボロボロになったりという苦悩の過程があり雑にはなっていない。
歴代名作には必ずと言っていいほど入っている盛り上がる内容であっても、時代が移り変わり過去の漫画になれば知らないライト層もいる。そういう人たちが鬼滅を読んだら、ウケがいいのも納得。
実際、ヘビーな漫画ファンほど、そこまで面白いのか?と疑問を抱えるわけなので。
これらが、鬼滅ブームの理由だと思う。面白くないと思う人ほど、まずは4巻まで読んで欲しい。そこでダメなら、読むのをやめても仕方がない・・。
社会現象になるほどの漫画だが、私にはあまり相性が良くなかったのも事実。故にこの評価とさせていただく。