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からかい上手の高木さんがおすすめの人
- 思春期のドキドキ感が懐かしい
- 男子にちょっかいを出す女子が好き
- 友達以上恋人未満の関係性が好き
「中身、絶対に中学生じゃないw」と言いたくなるくらい中学生男子の心をつかんで離さない高木さんが可愛い。アラサーのおっさんである私が読んでも、思わずドキッとさせられる。
思春期における好きな異性との交流はドキドキで、大人になれば感じることができなくなる尊いもの。この尊さを、中学生女子が自由奔放に扱う。
本作を通して「読んだ男性、みんな思春期に戻れる説」を唱えたいくらいの出来だ。魔性の中学生である高木さんの魅力に悶絶せよ。
「からかい上手の高木さん」のストーリー
©からかい上手の高木さん 小学館
主人公・西片とヒロイン・高木さんのラブコメ作品。二人はクラスメートで、いつも高木さんが西片をからかっている。
西片もからかわれっぱなしでは・・と仕返しを試みるが、高木さんには見破られてばかり。二人はお互いのことを意識しており、友達以上恋人未満の関係性を楽しむ漫画。
「からかい」という極上のコミュニケーション術
No.4 「からかい上手の高木さん」
思春期ラブコメ??中学生の恋愛がメインですので大人な描写は無いです??
とにかく表情の描写が上手い!
高木さんのからかいと表情に読者は悶絶すると思います?
クスッと笑える漫画です!#ぽよlibrary
『私にキスできたら西片の勝ちね。』 pic.twitter.com/FX6p223Iwz— Alicia (@Alicia30library) June 24, 2017
「からかい」という行為は、迷惑でしかない。普通、からかわれて喜ぶ人はいないだろう。とにかくウザいし、つまらないことを細々やるんじゃないよと言いたくなる。
ただし例外がある。好きな子にからかわれるなら別問題。ストレートに「話したい」とか、「遊びたい」の気持ちを伝えるにはハードルがあるが、からかいなら一気にハードルも下がる。
「からかうくらいの雑な関係だよ」という予防線を張った上で取れる、極上のコミュニケーション術なのだ。
昔から、好きな子には意地悪をするみたいな話があるが、「からかい」を主題テーマに使うという斬新さ。いいところに目をつけたなというのが率直な感想。
「40歳の魔性の女」でも違和感のない高木さん
高木さんはとにかく男心を掌握仕切っている。高木さんのからかいそのものは、中学生レベルでやれることなのだけど。
ただ、からかった先に「今のは自分に気があるからなのでは?」「ひょっとして僕のことが好きなの?」という含みを持たせる。
子供が好きな子をからかうというのは普通にありえるが、この魔性っぷりを含むのは40歳の女(笑)見た目は中学生女子なのに、やってることはおっさんをも手玉に取るギャップ。
作画はシンプルながら、高木さんの意味深な表情を描くのが上手い。うん。もうこうなってくると、中身が40歳の魔性女でも違和感がないぞ(苦笑)
からかいベースのため、長期的にはマンネリ化もありえる
ひとつ気になるとするなら、ベースとなる話が「からかい」であることだ。「高木さんが西片をからかう」という、主題テーマが決まっているため、巻数が進むに連れマンネリ化する人も出てくるだろう。
私も実際に、1巻から読み始めて一定のところまでは心揺さぶられたが、面白さでいうと普通に落ち着いた。最初は「すげえ良い!」という感想だったが、途中から「普通の面白さかな」みたいな。
そのため「読むと決めたら惰性でも全巻読む」という完璧主義派は注意が必要。逆に「別に面白いと思うところまで読めたら十分」というスタイルの方には、どハマりする可能性を秘めた作品。