犯罪・裏社会

「殺し屋1」怖いモン見たさを刺激する狂人バイオレンス

殺し屋1

出典:Amazon

総合評価 A (めちゃくちゃ面白い)

殺し屋1がおすすめの人

  • ヤクザの抗争が好き
  • 胸糞展開や拷問描写が苦手じゃない
  • 強さの影に葛藤を抱いているキャラが好き

とても面白い。面白いのだけど、拷問描写や女性暴行といった胸糞シーンが中心になっているため、表立って「おすすめだから読んでみて」とは言えない。

ネットという匿名性を使わないと、なんだか面白いと言っている自分の人格まで歪んでいるように思われないか心配。怖いもの見たさというか、バイオレンス作品が好きなら読むべきだ。

エログロ要素など描写によるインパクト重視かと序盤は思ったのだけど、様々な人間の思惑が働く緊迫感あるストーリーに入り込めた。本作を描ける作者のセンスが怖い(苦笑)

「殺し屋1」のストーリー

©殺し屋1 小学館

殺し屋「イチ」を擁するハグレ者グループたちと、垣原が率いる暴力団・安生組の抗争を描いている。またイチ、垣原の異常性愛といった部分にも触れたエログロ・バイオレンス作。

物語は、ヤクザマンションに潜む、安生組組長・安生芳雄の殺害。強盗計画によって幕を開ける。

主人公・イチは知らない裏で動くストーリー

主人公は殺し屋「イチ」になるが、イチはあくまで戦闘要員の一人。最強の強さを誇るも、普段は気弱で泣き虫な男。この二面性が、最強ぶりをより強調しており見惚れる。

イチには、過去に何かあったであろうトラウマを含めた伏線として回想シーンが至るところで描かれる。どういう人物なのか、読んでいるだけでは深いところまで見えないので、次展開を求めたくなった。

また、イチの思いとは別のところで物語はひたすら動く。安生組の垣原は、ヤクザマンションを襲ったイチを探すし、イチの味方であるジジイも司令塔として動き回る。

このようにして謎に包まれたストーリーが動くため、気持ちの悪いグロ描写なども含めて、読んで行く中に面白さを感じてしまう。ただの胸糞作品なら、面白いと思えなかっただろう。

拷問、エログロといった過激描写

グロ系の漫画はいくらでもあるが、本作は拷問やエログロといった過激描写でなくてはいけない理由がある。

それは、イチや垣原の性的興奮とリンクさせた描写があるからだ。あまり書くとネタばれに触れるのでざっくりとした説明になるが、物語の根幹に関わるため、あえて酷い描写が使われているのだと思う。

完全にヤクザの世界でしか起こり得ないような、常人には出来ない人の痛めつけぶりは、本作の魅力であり苦手な人には避けられるかもしれない諸刃の剣。

この手の作品のグロさでは、頭一つ抜けていると言うか。ただグロを書くだけなら、画力ある作家さんなら出来るものの、そこに意味や必要性を見出すのは難しい。

それがサディズム、マゾヒズムを追求すると、こういう作品ができるんだなと感心した。それとも、作者だから出来た偉業なのかもしれない。いずれにせよ、かなり過激なので注意は必要。

安く売られがちなのが最大の疑問

ちなみに、私が本作を読んだのはキンドルセールがきっかけだ。いくらだったか忘れているが、全巻で数百円払ったくらいじゃないだろうか。

今現在だと、普通にkindle アンリミテッドで読めるため、ぶっちゃけ読むならお得感しかない。無料やサブスクで読める作品も増えているが、本作がそういった投げ売り的な場所にカテゴライズされているのは最大の疑問

例えば「1巻だけ読んで面白かったら続きを買ってね」というお願いスタイルでも、普通に受け入れられる名作バイオレンス漫画だと思う。

殺し屋1(イチ)1

殺し屋1(イチ)1

山本英夫
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