出典:Amazon
怨み屋本舗がおすすめの人
- 悪を成敗する漫画が読みたい
- 実在事件をモチーフにした漫画が好き
- 胸糞悪い作品でも平気
分かりやすいシンプルなストーリー。何らかのトラブルに巻き込まれた被害者から、依頼を受けて復讐代行するという内容。
復讐代行は「怨み屋」と呼ばれ、組織として悪を成敗して行く。「あいつが許せない!私刑を与えたい!」という、法律では難しいことを漫画というフィクションを通して実行する。
一般的な復讐漫画に比べて、漫画的なキャラ個性が強い。加害者側はただの悪人なのだけど、ヒーローサイドが、必殺仕事人を面白くしたような感じのため、好き嫌いは分かれやすいと思う。
実在事件を扱うことも増えている
怨み屋本舗の最新刊読んだ〜
上級国民のあの事故をオマージュして
スッキリ完結させる筋書き最高!!
この漫画大好きだわ— にけ (@KboFc3GtP3vjXwl) December 5, 2019
事件やトラブルのネタは尽きないが、元ネタとして実在事件を扱うことも増えている。特に近年の話は多いかな。池袋の自動車事故。漫画の海賊版サイト。煽り運転。少年Aの手記。
実社会で晴らされない問題が、漫画という媒体を通して罰していくスタンスとも取れる。ツイッターなどSNSでも話題に上がるほどなので、ある意味で待望されているのだろう。
個人的には全て実在事件をモチーフにしてもいいと思うが、そうなるとオリジナリティの側面でダメになるのでちょうどいいバランスとも言える。
「実在事件など関係ないフィクション作」としているが、最近はそうも言ってられないのではと思うこともある(苦笑)
胸糞悪さがスッキリしないこともある
©怨み屋本舗 集英社
復讐しているので、基本的には「やり返してやった」という読後感。ただ、本作の加害者たちは漫画であることもあってか、かなり悪い奴らが出てくる。
被害者に取っては理不尽なことも多く、復讐代行をしたとしても、これは許される話でもないと思うところもある。
ゆえにメンタル的にダメージを追うので、そういった意味で考えると被害者の心の傷は復讐したとて癒えないというべきか。
強いグロ描写が出るほどの復讐でないところも大きいのかもしれない。個人的には、スッキリしない胸糞回もあるんだよなというのが率直な意見だ。
「怨み屋本舗」のおすすめの読み方
新規で読んでみようかなと思った際に、サブタイトルが気になる人もいるだろう。実際、私も連載開始時からは読んでいなくて、第4部(2014年)くらいに本作の存在を知った。
1部から現在の6部(2020年6月現在)まで、サブタイトルが変わっているので、新規さんには違和感を感じる人も出てくるかと。
しかし、途中から読んだとしても、数話完結のスタイルを通しているため問題ない。
最初から読むと良いのだけど、最近起こった事件や社会問題を早く読みたいなら、あえて最新巻から行っても問題ない。(キャラのことや組織のことが気になるなら最初からを推奨)
無知識でもある程度は楽しめるので、今から追いかけるのが面倒だから読まないというのも勿体ないと言える。
絵に関しては初期に比べて年々進化している。上手いという感想は持てないが、どこかで見たような絵という感じにはならない独特さだ。