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千と万がおすすめの人
- ほのぼの日常モノが読みたい
- 父親と思春期女子の関係性が好き
- 「こんな娘が欲しい」と思える可愛い子の登場作を読みたい
父子家庭の日常を描いているが、ひとまず娘・詩万が可愛いことに尽きる。男性ならより気持ちが分かると思うが、こんな娘がいるなら幸せだろう。
中学生はだいぶ大人だと思いつつも、まだ子供らしさが残っている微妙な年頃。
そんな思春期中学生と、父親の関係をほのぼの日常で描いた作品。ストーリーや心理描写の上手さというより、癒やしを求めて読む漫画である。
「千と万」のストーリー
「千と万」読んだ
何気ない日常も思春期の詩万ちゃんの視点もお父さんの視点も全部リアルで好きな作品もう終わるの寂しいなー pic.twitter.com/EQLzHIjSug
— ほんじょ@低浮上 (@honjosakura) September 14, 2016
「父子家庭」を描いており、父・千広と中学1年生の娘・詩万の日常を描いている。タイトルの千と万は、父子の名前から取っている。
思春期女子がメインテーマにもなっており、詩万の父親との関係や、学校での悩みなどが描かれる。一応タイトルには父親の名も使われているが、目立つのは詩万である。
作者が成人向けの作品を描いていることなどでも話題になった。ちなみに本作は成人向け要素はない。
冒頭で初潮を迎えるというショッキングなシーン
本作で印象に残っているのは、物語の冒頭である。最終回まで読んだ上で、改めて思い返すと第1話で描くにはショッキングだったように思う。
内容は、詩万が初潮を迎え、父親が対応するという内容。両親がいる場合は、母親に任せるという流れが自然だが、父子家庭なので仕方がない。
千広は男性なので、わからないなりに対応はしていたのだけど、やはり男と女という部分がハードルになっている空気感がひしひし伝わる。
作者として、読んでもらわないといけないのであえて初回にこのネタをぶっこんだのだろう。私はこの1話を見て、すごい漫画だなと思って読み進めた。
そう考えると、やっぱり作者の手のひらで踊らされているのかも。
詩万が可愛い理由
©千と万 双葉社
この物語は、詩万の可愛らしさでひたすら突っ走る。とにかく詩万は安定して可愛い。ビジュアル面で可愛い女の子なのはもちろんながら、目に留まるのは子供らしさだろう。
父親である千広への対応が雑だったり、時には拒む様子が出ていたり。私は女子ではないのでわからない部分もあるが、女子中学生らしさがしっかり描かれている。
女子の描き方も、気まぐれでわがままな姿だったり、家でだらけている姿だったり。学校でも、気になる男の子の前で積極的になれなかったり。
漫画的な可愛らしさを追求するのではなく、「女子中学生はこんな感じなんだろうな」という視点で描いているから可愛い。
ストーリーに刺激は少ない側面も
ちなみにストーリー全体としては、刺激の少ない作品である。あくまで、父子家庭の日常をほのぼの描いている。日常観察ほのぼの系作品なので、これは仕方がないところ。
実際に私は単行本で読んでいたのだけど、2巻までは楽しく読んでいたが、3巻になると斬新さを感じなくなった。(3巻発売までに2年も間があった影響もある・・)
あくまで「ほのぼの日常系が好きな方向け」と伝えさせていただく。
打ち切りだったようだが、もう少しストーリー展開させていたら人気もでたような。何とも言えない漫画だった。