サスペンス

「虐殺ハッピーエンド」誰かを殺さなきゃ日が進まない地獄

虐殺ハッピーエンド

出典:Amazon

総合評価 B (ふつうに面白い)

虐殺ハッピーエンドがおすすめの人

  • タイムリープ系が好き(苦手じゃない)
  • 残虐描写を求めている
  • 伏線回収までのテンポの良さを重視

人を殺さないと毎日が繰り返されるタイムリープ作品。タイトルに「虐殺」とあるように、ただ殺すだけではない描写がある。「そこまでやる!?」的なシーンがあるのは絵面でインパクトを与えるためだろう。

物語の新しさを問われると、タイムリープもあり、ありがちだよね・・と考える部分もある。実際に読み始めは、あるあるな設定だなと思った。

ただ作中はテンポよく話が進むので、いつも展開的にはハラハラさせられる。タイムリープが嫌じゃなければ、読んでみるのもいいだろう。ちなみに私は一気読みしたほど面白いと思った派。

「虐殺ハッピーエンド」のストーリー

©虐殺ハッピーエンド 白泉社

主人公・草壁真琴は高校生。手術でなければ助からない病気の妹・詩織を支えるべくバイトもしていた。

しかし、そんな真琴の父親がある日、入院費として貯めていたお金を使い込んでしまう。途方に暮れた真琴は神社の前で「こんな毎日が続くなら僕と詩織に明日なんか来なければいい」と叫ぶ。

これをきっかけに、真琴と詩織は毎日が繰り返されるというタイムリープ現象に巻き込まれる。詩織は手術を急がないといけないのに、タイムリープで体力消耗のピンチ。

この巻き戻しを止め、次の日に進むには、誰かを殺さないといけない真琴が起こす殺人サイコサスペンス。

映えるサブキャラ

私としては、正直タイムリープ系がそこまで好きではない。それでも本作を読んで面白いと一気に進めたのは、主人公である真琴を取り巻くサブキャラが映えていたからだ

真琴によって殺人事件が起こされるので、当然ながら警察は動く。ただ、タイムリープを使いながら巧妙な殺人を犯すので、なかなか警察は事件の真相を捉えづらい。

そういった中でタイムリープを推理して真琴を追う刑事・九十九が現れる。この九十九がクセモノで、かなりぶっ飛んでいた。真琴が主役だが、存在感でいうと九十九もなかなか(笑)

警察以外だと、片桐という女の子。この子もまた色んな意味でインパクトを残すが、彼女もまた色々と酷い目に合うのでいたたまれない気持ち。

気分が良くなる展開のほうが少ないのだけど、キャラたちによる演出が上手いのでストーリーの緊張感も途切れない。

人を殺すだけでは止まらない描写と展開

人を殺すことで1日日付を進められる設定なのだけど、ただ殺すだけではないところが本作の見どころでもある。

最初は真琴も殺すことに慣れていないので、殺る殺らないに葛藤を抱いている。これが慣れてきて、「今日のお仕事」みたいになっていくのだけど(苦笑)

首を絞めたり、刺殺したりという流れはもちろんながら、ピンチを乗り越えるための殺し方を行ったり。感情に身を任せて思い切り殺したり。

グロ耐性がない人はちょっと注意かもしれない。ちなみにこの殺しにも伏線を入れてきたりするので、淡々としたストーリーにならないところが良い

「なるほど、こういう設定を使ってきたか」という面白さがあるからこそ、読み手も最後までしっかり着いて行きたくなる。残虐描写を求める層へのアプローチも十分だ。

気になるポイントは現実味にかけるところもある殺人シーン

デメリット的に気になるところがあるとすれば、真琴が体型的には強そうに見えないのに、ケンカに強いところだろうか。

相手も黙ってやられるばかりではないのに、その相手を真琴があっさり倒すシーンが度々ある。

もっと苦労してようやく仕留めたという描写があると、リアリティの観点で言えば有利だったはず。と言っても、毎回必死に格闘して息の根を止めてたら、それはそれで生々しすぎるのだけど(汗)

「上手く事が運びすぎる」といった、漫画特有のご都合主義を軽くスルーできる方向けの側面もある。

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