ボードゲーム

惜しまれる打ち切りも爪跡を残した「盤上のポラリス」

盤上のポラリス

出典:Amazon

総合評価 B (ふつうに面白い)

盤上のポラリスがおすすめの人

  • チェスに興味がある
  • 格闘バトルより頭脳戦が好き
  • 王道一直線のストーリーが好き

「チェス」というジャンルはニッチ過ぎたか。物語の展開を広げていけそうな作品であり、ワクワクさせてくれる面白さに気づいていたのだけど。4巻で完結となってしまった。

しかし、作品としては爪跡をしっかり残しており、私の中では「打ち切りは勿体ない」というのが素直な感想。実際、他の人の感想にも面白いと絶賛しているものが多く、名作化の予感すらあった。

月刊誌で連載されたが、週刊誌なら結果は違っていたのではないだろうか。月刊誌は週刊誌よりも読者の反応が厳しいように思う。

チェス漫画というなかなか見ないテーマだが、面白かった部分に触れつつ感想をまとめたい。途中で終わったが、ワクワクさせられ次回を待ち望んだ一人として。

「盤上のポラリス」のストーリー

©盤上のポラリス 講談社

主人公・椿一兵は、長崎の離島に住んでいた。そんな離島に転校してきた、病弱な氷見崎ひめ。チェスが好きな女の子で、一兵を誘って遊ぼうとする。

はじめは興味を示さなかった一兵だが、彼女に影響を受けてチェスを始める。グランドマスターという、チェスの世界チャンピオンを目指して。

チェスが分からなくても面白い

主人公の一兵は、チェスのことはさっぱりわからないド素人から物語は始まる。そのため、読者もチェスを知らない前提で読めるところが良い。

チェスのプレイヤーは世界で7億人いるらしいが、ルールまで一般的に知られているかと言えば・・違うだろう。

しかし、本作はチェスが分からなくても楽しめる仕掛けが溢れていた。

チェス盤の駒をフルに漫画として描き、戦いの雰囲気や形勢がはっきりと見えやすくしている。これはルールを知らない人にはありがたい。絵も上手いので、スッとチェスの世界に入り込める。

ちなみに、読んでいるだけではチェスを覚えられないので、ルールブックには向かない。単行本のおまけ要素として、駒の動きなどに少し触れている程度。

ストーリーは王道の一言

主人公の一兵。ヒロインのひめ。そしてライバルの出現。少年漫画の王道ストーリーを作っており、今後の展開に期待させる始まりを決めている。4巻で終わるとは思えなかったのでがっくりしたが(苦笑)

漫画全体的に言うと、「ヒカルの碁」を彷彿とさせ、盤上の戦いには「遊戯王」のようなファンタジー性があった。

すでに過去作でやっていることを、チェスに置き換えたと言われるとそれまでだが。ただ、チェス漫画そのものがまだまだ少ないので、私としては読み応えを感じている。

途中で打ち切られていることも承知でおすすめできるポイントがあるなら、この漫画によってチェスに興味を持つ人も出てくると思える点だ

私は囲碁を打っているが、もし囲碁を打っていなければチェスを指してみたかっただろうなと。そう感じさせるほど、人を惹き込むよく出来た漫画である。

打ち切りながら、それでも食らいつき4巻にまとめきった作者に感謝したい。

ちょっと方向性が・・と思った部分もある

打ち切りになった直接的な理由とは思わないが、若干途中から「おっぱいキャラ」が出てくることも。ビジュアル的には男子ウケするが、恋愛漫画というわけでもないので方向性としては微妙にも思えたり

近年は男子読者だけでなく女子も男子向けの漫画をよく読んでいる子が増えているので、あまりチェスと離れた部分では描く必要がなかったのかもしれない。

刺激が強すぎるというわけでもないので、あくまで気になったところという話だが。女子キャラを可愛く描くということには問題ない。むしろ可愛いキャラをどんどん出せるであろう絵なので評価している。

男子だけだとどうしても華がなくなるので(苦笑)チェスやボードゲームに興味があれば、一読の価値あり。

盤上のポラリス(1) (月刊少年マガジンコミックス)

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