秋葉原オタク街の雰囲気を楽しむならコレ『パーツのぱ』

ストーリー、ジャンル

秋葉原にあるパソコンショップ「こんぱそ」の店員によるドタバタな日常を描いた職業コメディ自作PC専用パーツを扱っている店をモデルにしているため、一定の自作パソコン知識が無いと読んでいても意味がわからない事もしばしば。

ただし、細かい事を気にしない人なら雰囲気で楽しめるのも本作の良いところ。休刊しているが週刊アスキーというパソコン雑誌で連載されていたので、それなりに知識を持った人前提で描かれているのだ。

そして、パーツショップならではの大変さや問題も描かれているが、それをネタにするなど面白おかしい展開が待ち構えている。ジャンル的にコメディ要素の強い漫画なのだけど、職業モノとして読んでも十分に楽しい。

一般の人にはあまり知られていない業界話や、ライバル店との競争舞台裏ネタなどは、知っておくだけで価値はある。出てくる女性キャラには、少々の萌え要素が入っていたりするので、関心のある人にはたまらない作品となるだろう。

ごちゃごちゃした作風だが、そこに”秋葉原”を感じる

業界全体がサバイバルだ。情報戦として、どの店が何をどれくらい入荷したとか、売れていたとか・・スパイ活動も頻繁に行われている。そういったライバル店との駆け引きをしながら、それに振り回される「こんぱそ」メンバーが面白くて笑える

秋葉原はオタク街として有名だが、その現実はまさに戦争。普通に営業していれば、どこの店も平等に儲かるわけも無く必然的に競争が起こる。無理な発注があっても、なんとか対応する店長やスタッフの奮闘はオタク街に興味のある私の胸を熱くさせる。秋葉原の出来事は、田舎者の私にすると見応えがあるのだ。

そうは言っても、過酷な販売競争ばかりを描くだけではない。キャラたちそれぞれにもスポットは当たっている。むしろ、何をどこまで伝えたいのかがわからない作風だ。仕事として、コメディとして、萌えとして・・。この全てが混ざってしまった雑な感じが、すでに秋葉原っぽさを演出しているとさえ思える

そして、私の気になるキャラを上げるとするなら「本楽(もとら)」さんかな。10代~20代前半にしか見えない彼女。子供の頃に遊んでいた機器から、推定30代としか考えられない場面が出るなど謎は深まる。自称20代だが、もはや何も信用ならない面白さ。ダメ押しが、見た目に似合わない喫煙者というギャップあり。

登場キャラも多く、日常的にいろんな事がおこるので、「日常」という言葉がそのまんま当てはまる良作。私が求める日常コメディ像にマッチしたからこそ思い出に残るんだよなぁ・・。

こんな人におすすめ

① 「自作パソコン」に関心がある人。②「パソコンオタク」と呼ばれる人。③「秋葉原」の雰囲気が好きな人。

上記の3つのうち、どれか1つでも満たしている人は内容に困る事が無く読み進められる。確かに自作パソコンの知識があるに越したことはないが、それも絶対ではない。本作は、「パソコンオタク世界」の雰囲気を楽しむ漫画なのだ。

私などはパソコン自作の予備知識も無かった頃に購入しているがそれでも楽しめた。そして、この漫画を読む事でより深いパソコン知識を欲するようになったのは大きい。パソコンショップで働きたいなど、関心を持つ人はとりあえず目を通すと良いだろう。

週刊アスキーで連載されていたが、4ページで終わるショート漫画なため、これといって大きな出来事にぶつからない安定感も魅力となっている。

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