小学5年生が妊娠する衝撃のストーリー『コドモのコドモ』

ストーリー、ジャンル

小学5年生の持田春菜が全く性に関する知識を持たないまま男友達と性交渉におよび、「妊娠してしまう」というショッキングな出来事が物語りの始まり。春菜は妊娠した事を周りにバレてはいけないと隠し通すも、どんどんお腹は大きくなるばかり。家族や学校の大人も、妊娠に全く気がつかないまま時間だけが流れて行く。

同時に春菜のクラスが学級崩壊を起こしてしまう。担任の八木希代子はこれまでの教育の価値観と戦い、保護者たちとの関係にも向き合っていく。メインは妊娠の話、サブストーリーは担任教師の話といった具合だ。

大人の立場、子供の立場から描かれたヒューマンドラマ作品。

子供の”性への無知さ”を象徴した言葉「くっつけっこ」

無邪気な子供たちの日常から幕を開ける。あれ?と思ったのは序盤で、春菜がヒロユキのオシッコするところを見ていた事。何も知らない子供たちの性への無関心ぶりはこういったところからすでに表現されていた。

まるで鬼ごっこや隠れんぼと同じノリで、オシッコ飛ばしをしている男友達のヒロユキ。

 

そのうち、春菜がヒロユキに「くっつけてみる?」と提案。これはそのままの意味で、お互いの性器をくっつけてしまう事を指す。草むらに二人は隠れてしまうので、生々しい描写は描かれないが、ごく自然な形で展開されている事に驚いた。

私が大人だからだろうか。くっつけるにもそれなりに工夫しないとくっつかないと思うのだが。細かい事はどうでも良いという感じか。これがきっかけとなり妊娠してしまう。

「妊娠発覚」を隠し通す子供たち

この作品が漫画であるという事を印象付けるのが、どの大人も春菜の妊娠に気がつかないという事だ。大人がどの段階で妊娠に気がつくかはネタばれになるので避けるが、親や学校の大人は春菜の体型の変化を「太った」程度に見ている。「小学生のうちについた肉はおっぱいに変わる」という言葉まで出てくるくらいだ。

そして春菜がまだまだ子供である事を読み手に認識させるのは、友達にだけ「内緒の話」として妊娠を伝えてしまう事。隠し通すと言っても、大人にだけの話で友達には言ってしまう。

友達たちはその秘密を「大人にバレたらヤバイ」という子供特有の意識で繋ぎ、みんなで赤ちゃんが生まれる事を願う展開に。私自身も「これ、大人には内緒だからな」という子供時代を思い出してしまったが、さすがに妊娠している事は大人に伝えないとダメだろうとツッコミを入れてしまった

おすすめポイント

「小学生が妊娠」という物議を醸すストーリーだが、本当に議論しなければいけないのは読み終えてからになるだろう。もちろん前提として、「赤ん坊は生まれるのか」「春菜は大丈夫なのか」「大人にはどの段階で知られるのか」という話は気になると思うが。気になる方は、ネタばれサイトを読むといいだろう。

「大人が読後に何を思い、子供に対して何を伝えられるのか」が重要となるストーリーだと私は思っている。小学生の子供がいる保護者方はこれを読んで「春菜がウチの娘だったら」と考えてみるのも良いだろう。

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